djb はいったい何を考えてるのか

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内外における、djb に対する印象にはつぎのようなものがあります:

しかしかれのソフトウエアや言動を見ると、その根底に流れている真のねらいは セキュリティ重視や審美性そのものではなく、その結果として生じる 「管理コストの削減」にあるようです。 まあそのためにここまでやるか、という驚きはありますが…。

(以下、[...] 内は新山の個人的な印象)

電子メール管理:
qmail を使え。一度セットアップしたらあとは放置できる。

それにひきかえ、Sendmail や Postfix は年に何度もバージョンアップしている。

これに費やされる管理者の無駄な時間、および気苦労をへらそう。

DNS管理:
djbdns を使え。一度セットアップしたらあとは放置できる。 設定ファイルの書き方も楽。

それにひきかえ、Bind は年に何度もバージョンアップしている。 設定ファイルも複雑。

これに費やされる管理者の無駄な時間、および気苦労をへらそう。

Web管理:
publicfile を使え。一度セットアップしたらあとは放置できる。 [publicfile は著しく機能が低いので、これが成功しているかどうかは疑問]

それにひきかえ、Apache 1.3.x はいまだにときどきセキュリティパッチが出る。

これに費やされる管理者の無駄な時間、および気苦労をへらそう。

rc その他のサービス管理:
daemontools を使え。一度やり方を覚えればどのマシンでも共通。 [成功しているかどうかは疑問]

RedHat と FreeBSD と Solaris ではデーモンの管理方法が違うため、 機種ごとに覚えなおさなければならない。

これに費やされる管理者の無駄な時間、および気苦労をへらそう。

パッケージ管理:
slashpackage を使え。一度やり方を覚えればどのマシンでも共通。 [成功しているかどうかは疑問]

RedHat と FreeBSD と Solaris ではパッケージの管理方法が違うため、 機種ごとに覚えなおさなければならない。

これに費やされる管理者の無駄な時間、および気苦労をへらそう。

オープンソース:
qmail や djbdns の改変再配布は禁止。なぜなら今のところみんな信頼してくれてるから。 [これは新山の推測です、djb がそういったわけじゃありません]

もし qmail や djbdns の派生物にセキュリティホールができたら、バージョンアップしなければならない。

これに費やされる管理者の無駄な時間、および気苦労をへらそう。

IPv6:
IPv6 は djb が生きてるうちにはきっと普及しない。

したがっていまアプリケーションを IPv6 に対応させても一部の趣味人を喜ばせるだけで終わる。

これに費やされる djb の無駄な時間、および気苦労をへらそう。[ここは、笑うところ]


Last Modified: Tue Jun 3 12:30:31 EDT 2003 (06/04, 01:30 JST)

Yusuke Shinyama